【感想】データ・ドリブン社会の創発と戦略(安宅和人) 第8回目講義 慶應義塾大学

本日は、慶應義塾大学の安宅先生の
『データ・ドリブン社会の創発と戦略』の第8回目の振り返りになります。
※第6回、第7回の講義は、塾内限定なので見ることができず。

第8回のリンクはこちら。↓
SFC-GC Video Material

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また第8回は、安宅先生は不在。
ヤフージャパンの原先生が代わりに講義。

 

本講義の気づき

1)グラフとチャート
単なるグラフ表現とチャート表現は根本的に異なる。
ひと目見て、内容・伝えたいことがわかるチャート表現にしないといけない。
メッセージと論理の理解なしに、適切なチャートを作ることはできない。
チャートには正解はない。Betterを探す。

2)手を動かす
手を動かして、自力で徹底的に見直すことによってのみ、
チャート作成の能力は身につく。

3)チェックポイント
①何がキーメッセージなのか
②論理の構造はどうなっているのか?
③何をどう比較することで言えるのか?どの比較がキモなのか?
④比較をストレートに表現できているか?
⑤タテ・ヨコの軸を通せているか?軸に重複や漏れはないか?

#安宅先生は、マッキンゼーで教育担当をしていたので、
 この領域が洞察・思考が深い

4)調査対象は現実を反映しているか
ネット調査だけでは、実際の人口分布でアンケートを取ることができない。
ネット調査以前に、紙媒体でデバイス調査を行う必要がある。
集計時には、「データが実際の現象の写しになっているのか?」を考える必要がある。


5)定性手法について
定性(質的)データは、
・インタビュー(意識データ)
・行動データ (行動データ) に2つ。
定量データに比べて、
・数値ではなく、言語ビジュアル的
・一人あたりの情報の深さが深い
・データの構造は複雑
・データの取得方法
・データの扱い

インタビューでうまく情報が得られなければ、
定量評価は厳しい。
順序としては、観察やインタビューを行って洞察を得る。
その上で、定量的なアンケートを作成する。


6)なぜ定性データのほうが深いか
解釈の仕方が多くあるから。
数値で抽象化していない部分が多くあるから。


7)定性と定量の選択
深さ × 数 =全体量(時間、お金)
深さと数は、トレードオフ

例)インタビューは、1時間で6名ぐらいのイメージ。
  深さはあるが、数は少ない。

8)意識データと行動データ
意識データと行動データは根本的に異質。
行動と意識が関係ない場合も存在する。
例)反射的な行動、クセ、誤操作など
→そのため、行動データだけだと、
 そのデータの意味することを解釈することが難しい。


9)グループインタビューとデプスインタビュー
グループインタビュー:1対N
デプスインタビュー :1対1

パーソナル度が高いと、デプスインタビューの方が良い。
他の回答者によって質問に答えづらくなる。
(インタビューする人がいることで、本当の答えにたどり着かないかも。
 インタビューロボットが出てくるといいかも)

 

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以上になります。引き続き、行っていきます。