【感想】データ・ドリブン社会の創発と戦略(安宅和人) 第2回目講義 慶應義塾大学

 前回に引き続き、第2回の講義もやっていきます。

 

↓前回の講義。

 

第2回の講義(分析の本質とデータ利活用の広がり)のリンク

SFC-GC Video Material

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第2回での気づき

■「シン・ニホン」

第2回の講義の序盤は、安宅先生の著書『シン・ニホン』の内容。
(講義の時点では『シン・ニホン』執筆中なので、著者から説明を受けるチャンスがある慶応SFCの学生が羨ましい)

 

国富を生む方程式が変化した(『シン・ニホン』P53)

>これまで:「スケール」を取り、大きな付加価値・売上・利益を得れば、企業価値につながる

>これから:妄想をカタチにする力が富に直結。
「未来を変えている感」が企業価値になり、最終的に付加価値・利益につながるという真逆の流れになった。

 

■必要な人材像はどう変わるか?

夢を描き、複数の領域をつないでカタチにする人
(課題 × 技術 × デザイン)

■データを扱うことで良いこと

1)自分と違う点を得ることができる(データから示される予想外の結果)
2)話に説得力をもたせることができる(自分の感覚だけだと不十分)
3)生きている実感が激増する

※1,2については納得感あり。3については、まだまだです…。

 

■IoT

『シン・ニホン』P34の「すべての産業がデータ×AI化する」の箇所の話。
端末からセンサの時代になり、服にもセンシングデバイスが入り、IoT×農業のスタートアップもある。
リアル空間のデジタル化はこれからが本丸。
ここの進展が進むと、よりデータを使って何を生み出すかが、重要になっていく。

データを持つ価値を高めるには、データにまつわる人の広がりを理解する。

 

■分析の本質

『イシューからはじめよ』に記載されている内容。めちゃくちゃ重要。

分析とはなにか?それは、比較。
ジャイアント馬場はでかい」だと分析ではなく、
ジャイアント馬場は、日本人の平均身長より大きい」だと分析になる。
比較によって、イシューに対して答えを出すことができる。

分析をするとは、目的を定め、条件軸と評価軸の掛け合わせを考えること。
定量分析の基本は、比較(量比較)、構成、変化の3種類。

■講義冒頭のwrap up

講義の冒頭に前回(第1回)の講義の内容の振り返りがなされていた。
講義は1週間に1度なので、復習にちょうどよいサマリになっている。
今求められている力は「データの持つ力を解き放つ力」(プログラミング力だけではダメ)。

 

 

以上です。第3回目も振り返りやります。

 

第3回目の講義の感想。

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