【感想】データ・ドリブン社会の創発と戦略(安宅和人) 第3回目講義 慶應義塾大学

慶應義塾大学のデータ・ドリブン社会の創発と戦略(安宅和人
第3回目講義の振り返りをやっていきます。

第3回のリンクはこちら↓
データから価値を生み出すとは何か?

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本講座における気づき

1)第2回のWrapUpのポイント
分析の設計をするとは、目的を定め、条件軸と評価軸の掛け合わせを考えることである。
検定や数理的解析は、その答えを出すためのツールである。

 

2)環境省による2100年予想

東京の状況がやばい。

最高気温43−44℃
40℃以上の年間日数 66日
台風の最高風速90m

 

3)データやAIのリテラシー

将来的には、今で言うPCスキルと同じくらい知っておくべきレベルのものになる。
身に付けなければならない。
この専門家であるデータサイエンティストがどの程度必要になるかは、不明。

 

4)汚いデータの解析

汚いデータでは分析を行ってはいけない。戻す方法はない。
(汚いデータ:混入、欠落、ひずみなど。
 ひずみの例でいうと、無料クーポン付きのアンケート。これに答える層がどういった人なのか、という歪がある)

きれいなデータをかき集めるのがプロ。
解析は誰でもできる。

 

5)軸の設定
データはいきなり見ない。まず分析対象と課題を正しく理解する事が重要。
伝えるべきメッセージを言語化し、どのようなロジックでそのメッセージが支えられるかを整理することが分析に必要。

 

6)適切な表現のあり方
データをどう表現するかについて、ベースラインを必ず明らかにする。
原点(0になる点)を示す。
※新聞や雑誌などで見る場合がある。

 

7)視覚化のシェード
データの意味を理解して、色分けする。
区分に正しい意味をもたせる。自分の都合で世界を歪めない。


8)統計数理の役割
主な役割としては以下の5つ。

①サンプリングの判断

ーー記述統計ーー
②データの性質を理解する(EDA:Exploratory Data Analysis)
 平均、標準偏差、最大、最小などで比較する

③科学的に表現する
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④分析結果を判断する(推定統計)

⑤解析、統計モデリングのベースとして適用する
(最小二乗法、相関、回帰、k平均法、機械学習など)

統計数理の話について、講義時(2019年10月)に執筆を計画しているとのコメントあり。
楽しみである。

 

9)データの価値
どんなデータもアウトプットにつながって初めて意味がある
『仕事 = 力 × キョリ』

単なる努力・試み自体には意味がない。
生み出す変化がなければゼロ。
第1回の『プロフェッショナルとは?』という問いの一つの答えとのこと。

 

■課題

イケていない分析を見つける。
半年以内の事例で「なぜイケていないのか」「改善方法は何か」まで整理していると良い。

 

以上です。引き続き見ていきます。